プロが伝える200万円から始める3つの運用シミュレーション




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北田豊

北田豊

ファイナンシャルプランナー・AFP・資産形成コンサルタント
外資系金融機関にて7年間勤務。連続年間表彰、上位1%の成績を収めた後、株式会社Bright Reachに副社長として参画、入社後半年以内で、代理店ランキング全国No.1に育て上げる。不動産・保険を活用した、節税・節約・資産形成コンサルタントとして活動。MDRT基準COTホルダー

資産運用はしていますか?興味はあるけどリスクが高いし始められない、という人もいるでしょう。でも本当に資産運用はリスクが高いのでしょうか。実は資産運用していないことで高まるリスクがあるとしたら、どうでしょう?今回は200万円からはじめる資産運用の例を見ていきましょう。

1)今、なぜ資産運用なのか?

日本には、老後に年金を受け取ることができる公的年金制度があります。しかし人口減少によって、老人一人当りの支える世代が減ってしまうことから、将来的には年金受給額の減少と受給年齢の更なる引き上げが心配されます。また現在、日本政府は緩やかなインフレ政策をとっています。

インフレとは物価を上げていくことですが、裏を返せば、相対的にお金の価値が下がっていくことでもあります。つまり低金利の状況の中ではお金を預貯金だけで持っていると、お金の価値がどんどん下がり目減りしてしまうリスクがあるのです。そのため、資産運用によって自分の資産を守るという対応が必要なのです。

【1】日本人は定期預金が好き?

日本人は金融資産の内、9割を現預金で持っています。近年はより収益性の高い株式、投資信託、有価証券の保有率が高まっているものの、世界的に見ると現預金の構成が高いものになっています。定期預金に関しては、69.6%の世帯で保有しています。

【参考】えっそんなに!調査で見る共働きの貯蓄と投資(SODATTE):http://www.daiwa.jp/sodatte/article/s0070.html

【2】貯蓄額と運用資産の関係を知ろう

貯蓄額と運用資産はどのくらいの割合で行うのが適正でしょうか。一つの例ですが、年齢を基準にすると、30歳までは総額金融資産の70%で運用を行っても大丈夫です。例えば、200万円を運用するには、286万円以上の総額金融資産が欲しいところです。それ以降の年齢では、100から年齢を引いた分で運用を行い、残りは現預金で持っておくのが安心です。

【参考】投資と貯蓄のバランスはどの割合がベスト?(資産形成コラム):https://www.money-seminar.jp/shisankeiseicolumn/toushitochochikunobaransu/

【3】将来どれくらいのお金があれば安心か計算してみよう

将来どのくらいのお金があれば安心でしょうか。夫婦世帯の場合、老後には現役時代の約70%の生活費が必要と言われています。総務省の家計調査での勤労世帯の平均支出額約30万7000円/月を基準に考えると、老後に必要な生活費は約21万5000円/月となります。これを1年(12ヶ月)で考えると258万円/年必要ということになります。

ただし、これは最低限必要な金額です。もう少しゆとりのある生活を送りたい場合、または現役世代の時から生活レベルを落としたくないと言う場合、結局現役時代と同程度の支出が発生します。その場合、30万7000円×12ヶ月=368万4000円/年必要ということになります。

2)よく耳にするリスクとリターンの関係って?

【1】定期預金にもリスクはあるって本当?

定期預金は元本保証型の金融商品であるため、一見リスクは無い様に思えます。しかし定期預金にもにもリスクはあります。それはインフレリスクです。実はお金の価値は一定ではありません。物の値段が上がればお金の価値は下がり、物の値段が下がればお金の価値が上がったということになります。つまり、物の値段が上がるインフレが起きた場合には、お金の価値は下がってしまうため、定期預金では、資産が実質的に目減りしてしまうと言うことです。

【2】リスクとリターンの関係を押さえよう

まず「リスク」という言葉の意味を正しく認識しましょう。一般的な用語では「リスク」というと大きく損をしてしまうイメージがあります。しかし、投資の世界ではリスクとは不確実性の意味であり、リスクを大きく取るほどリターンも大きくなる可能性がある、という意味になります。

そのため運用を行う際には自分がどれだけ儲けたいかによって、どれだけのリスクを取るかということを決めます。その場合同時に、損をする可能性もあるわけですがら、自分がその損を受けた場合に耐えられるかどうかも考えておく必要があります。

3)運用の自分ルールを設定しよう

資産運用を行うには自分ルールを設定することが大事です。資産運用をやっていく中では、得するか損するか誰にも予想できません。しかし資産の価値が下がってしまったときに適切に損を確定させること、つまり「損切り」ができないと大きな損失を被ってしまうことになります。

自身でルールを決めて一定の割合で株価が下がってしまった場合には「損切り」をするようにしましょう。逆に儲けがでたときにも一定のルールで利益確定をするようにルール決めしておきます。感情ではなくルールに沿って資産運用を続けることが結果的に、資産運用を成功させる方法なのです。

【1】利益確定や損切りって?

(1)利益確定

資産運用では、株式や投資信託を買って値上がりしただけでは、まだ儲かっているとは言えません。それは、売れば儲けが出るという状態なだけであり、含み益と言います。そのタイミングで実際に売れば利益を得ることが出来ます。それを「利益確定」と言います。資産運用の収益はあくまでも売買を行ったタイミングで確定するものであり、持っているだけでは確定していないと言うことです。

(2)損切り

逆に、株式や投資信託を買った後に値下がりしても、その時点ではまだ損をしたとは言えません。しかし、そのまま保持していることで更に損が広がる可能性があれば、値下がりのタイミングで売ってしまうことが正しい判断です。この損をした状態で売ることを「損切り」と言います。これにより、今以上の損失を防ぐという意味があります。

【2】狙うと怖い一発逆転?

損をしたからと言って、一発逆転を狙うことは避けましょう。資産運用は長期的な視点で損をしないように行うことが重要です。一発逆転を狙うとリスクの高い金融商品に手を出してしまうことになります。そうなると、資産運用という投資では無く、投機になってしまいます。値動きが気になり、普段の生活に支障をきたすおそれもあるため、避けるべきです。

4)200万円を運用するオススメ8選!

【1】運用方法1:外貨預金:難易度(☆☆★★★)

・説明

日本国外の通貨で預金を行うことです。

・特徴

低金利である国内預金と比べて、高い利息が付きます。また外貨預金には為替差益も狙えます。ただし、為替の動きによっては為替損失が出てしまうリスクがあることも理解しておきましょう。

【2】運用方法2:株式:難易度(☆☆☆★★)

・説明

株式投資は証券会社を通じて、企業が発行している株式を購入して収益を得るものです。

・特徴

株式投資のメリットは、企業の業績がアップすれば配当利益が増えたり、株主優待をもらえたりという恩恵を受けることができることです。また不動産投資などと違って管理のための手間が掛からないという点も挙げられます。デメリットは株価は企業の業績が落ち込むと低下するため、企業業績が不調な場合には収益が得られないというリスクがあります。そのため、できるだけ複数の企業に分散して株式投資をすべきです。

【3】運用方法3:FX:難易度(★★★★★)

・説明

FX取引とは、外国の通貨を売買し、利益を得る方法です。

・特徴

基本は安いときに購入し、高い時に売ることで差益を得ます。実際に投資する金額以上のレバレッジを掛けて大きな利益を得る方法もありますが、逆に損失のリスクも大きくなります。投資する金額とどれだけ値動きがあるかで稼げる金額は大きく異なってきます。

【4】運用方法4:投資信託:難易度(☆☆☆★★)

・説明

投資信託は証券会社が作った金融商品に投資を行うものです。

・特徴

投資信託は、運用のプロであるファンドマネージャーが各ファンドの運用方針に従って投資判断から取引まで行います。単一銘柄の株式投資と比べると、1つの企業の業績に影響を受けないと言うメリットがあります。また通常個人では投資困難な発展途上国の株式や債券などを投資対象にできるというメリットもあります。デメリットは販売買付手数料や管理費用と言ったコストが掛かる点です。

企業の業績アップイメージ

【5】運用方法5:国債:難易度(☆☆☆☆★)

・説明

国が個人向けに発行している債権を買うことで利息を得る運用が個人向け国債への投資です。

・特徴

満期後の元本を国が保証しているという安全性がメリットです。デメリットとしては途中で売買する場合には、市場金利で行うことになり、更に利息の数回分の支払いが必要になるという点です。個人向け国債は1万円から1万円単位で購入することができます。

【6】運用方法6:確定拠出年金:難易度(☆☆☆★★)

・説明

確定拠出年金とは、現役時代に掛金を確定して納め、その資金を運用した結果が老後の受給額として支払われるものです。

・特徴

確定拠出年金は定期的な配分の見直しによって掛け金以上に増やすことも可能ですし、税金の優遇もあります。更にマッチング拠出によって掛け金を追加することもでき、しかもその分は非課税となります。限度枠いっぱいまで利用できれば節税効果も最大化するため、有効な投資先です。

【7】運用方法7:金投資:難易度(☆☆☆☆★)

・説明

金投資は、貴金属である金を投資対象として運用する方法です。

・特徴

純金は世界中で通用する資産でありるため、世界情勢が不安定になっても金の価値は下がりづらいという点にメリットがあり、「有事の金」という言葉もあります。

【8】運用方法8:保険:難易度(☆☆☆☆☆)

・説明

保険は銀行預金のように貯蓄ができます。また万が一の時には保証も受けられます。更に銀行預金よりも高い利回りが期待できるというメリットがある運用先です。

・特徴

低金利の現在では、保険は投資先というよりも貯蓄に近い性格になっています。しかし、将来に向けた資産形成という意味では選択肢の一つになります。その中でも個人年金保険という、所定の年齢から年金を受け取ることができる貯蓄型の保険があります。

途中解約すると戻ってくる金額は、払込済み金額よりも目減りしてしまいます。毎月の保険料支払いに見合ったメリットが見込めなくなった場合には、「払済保険」にして保険料の支払いをストップするという方法もあります。適切な保険の見直しにより、どのような形で金融資産を準備していくかを考えて行きましょう。

5)200万円運用シミュレーション!3事例とは

【1】シミュレーション1(国債)

国債に200万円を投資した場合をシミュレーションします。国債の金利が1%だったとします。30年間運用したとして、269万円になるシミュレーション結果です。国債は金利が少ないため、他の投資先と組み合わせて、資産をリスク少なく運用するためのポートフォリオを作るための投資先として考えるのがおすすめです。

【2】シミュレーション2(外貨預金)

200万円を南アフリカランドに外貨預金した場合は、どの様なシミュレーション結果になるでしょう。2018年3月現在1ランド=8.55円です。南アフリカの金利は年率約7%。この場合は、1年間投資を行うと201万円になります。一見少ない金額に思えますが、為替レートが異なった場合には、このシミュレーションとは違う結果になる可能性もあります。

【3】シミュレーション3(株式投資)

200万円を株式に投資し、想定利回り6%で運用した場合、運用年数10年で358万円に増やすことができます。もちろん株式への投資といっても、常に同じ銘柄を持っておくだけではなく、時には他の銘柄に買いなおしたりということを行って、6%の利回りを確保するようにしていきます。

6)資産運用で失敗しないポイント5選

【1】ポイント1:運用は「余剰資金」で

資産運用は余剰資金で行う様にしましょう。極論を言えば、無くなっても生活に困らないお金で行う様にしてください。余剰資金以上のお金を使って資産運用を行ってしまうと、日々の値動きに一喜一憂してしまうことにもなり、正しい運用判断が行えなくなってしまいます。

【2】ポイント2:「リスクを分散」がマストルール

資産運用では「卵はひとつのカゴに盛るな」という格言があります。様々な投資先に分散させることによって、リスクを回避しましょう。例えば値動きが逆になる傾向がある、株式と債券に投資先を分けるといったことです。計画的に投資先を分けておくことは賢い資産運用に欠かせません。

【3】ポイント3:「複利運用」で効果倍増

資産運用によって得られた利益は次の投資に回すようにしましょう。そうすることで複利効果が得られます。複利効果は資産運用を行う上で、最も威力を発揮する力です。

【4】ポイント4:運用についてこれだけはするべき「勉強方法」

資産運用をする上で、勉強しておくことは重要です。専門書籍について最低限の知識は持っておくべきです。また、実際に実績の出ている株トレーダーの情報を得るように意識します。それにより注目の銘柄や、早く手放すべき銘柄が分かる様になります。更に銘柄の選び方のコツを知りましょう。

そのためにはまず投資の方針を決める必要があります。ハイリスク・ハイリターンを狙うのか、堅実な取り引きを行うのか。それによってポートフォリオに組み込むべき銘柄は異なってきます。また、ニュースなどで動向のあった企業の銘柄は株価に変化が起きます。その企業の銘柄や周辺企業の銘柄に注目するようにしましょう。

【5】ポイント5:成功している人が行っている「目標設定」

資産運用はやみくもに始めるのではなく、目標設定をしてからスタートするようにしましょう。目標を定めないまま始めると、利益確定や損切りのタイミングに迷い、十分な結果を残すことができない可能性があります。まずゴール金額を決めてください。今ある資産を幾らまで増やしたいのか。次に達成期限を設けてください。ゴール金額と達成期限を決めると、自ずと期待利回りが決定されます。あとはその利回りに見合う運用先を探して、投資を行います。

7)資産運用に関するQ&Aコーナー

【1】投資と資産運用の違いを教えて!

投資は資産を増やしていくことを目的とします。一方資産運用は資産を守ることが主な目的です。そのため、どの様なポートフォリオを作り上げるかに違いが出ます。投資の場合には、よりハイリスクな商品をポートフォリオに組み込み、値上がりを見込みます。一方、資産運用ではインフレリスクを回避しつつ、極端に投機的な対象を避け、ポートフォリオを組み立てます。

【2】インカムゲインとキャピタルゲインって何?

資産運用における利益には、インカムゲインとキャピタルゲインがあります。インカムゲインとは金融商品を保持していることで受け取れる配当利益のことです。キャピタルゲインは、金融商品の購入金額と売却金額の差益で得る利益のことです。

【3】年代別にオススメの運用方法ってあるの?

年代別にどのような資産運用を行うか考える必要があります。若い世代では、将来の時間が長く、自由に使えるお金の割合が高いため、将来に備えた資産作りのためにある程度リスクがある株式や投資信託といったものをポートフォリオに組み込むべきです。場合によっては、外国株などを組み込むことによって、よりリスクを取ったポートフォリオにすることができます。

子育て世代になると、支出が増えてくるため、資産を効率的に増やして行ける運用方法を選ぶべきです。株式の割合を減らし、比較的低リスクな投資信託で運用するようにしましょう。老年時期に差し掛かると収入が減り、貯蓄で主な生活費をまかなうようになります。そのため、この時期には資産を目減りさせない国債など比較的安全な運用先を選びつつ、一定額は定期預金など流動性の高い形で保持しておくことがオススメです。

【4】いまさら聞けない円安・ドル高って

アメリカのドルに対して、円の価値が下がると「円安・ドル高」と言われる状態になります。円安になると、輸出関連産業が恩恵を受ける一方、輸入関連産業は損をします。

【5】資産運用はプロに任せた方が安全?

いざ資産運用を行おうとしても、どの様な金融資産・銘柄を選べば良いか分からないと言うことは無いでしょうか。そのような場合にはプロに任せると言う手もあります。ただし、これは証券会社の営業マンの進めるがままに売買をするということではありません。

自分自身が、どのくらいのリスクを取りながら、将来的にどのような資産形成を目指しているのかしっかりと共有し、そのゴールに向かって信頼してアドバイスを受けられる相手に任せるという意味です。

その方針に沿ったものであればおすすめの銘柄で購入することも良いですし、方針に反すると思えた場合には、おすすめを断ることも必要です。資産運用は最終的には自己責任です。プロに任せる場合も、しっかり自分自身で判断出来るだけの基礎知識は持っておくようにしましょう。

まとめ

【1】人口減少、年金受給額の減少、インフレといったリスクに備えるためにも資産運用は必要

【2】100から年齢を引いた分で運用を行い、残りは現預金で持っておくのが安心

【3】資産運用は感情で動くのでは無く、運用の自分ルールを設定して冷静に行うようにしよう

【4】様々な投資先に分散させることによって、リスクを回避しましょう

【5】資産運用は自己責任、プロに任せる場合も、しっかり自分自身で判断出来るだけの基礎知識は持っておく

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北田豊

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ファイナンシャルプランナー・AFP・資産形成コンサルタント
外資系金融機関にて7年間勤務。連続年間表彰、上位1%の成績を収めた後、株式会社Bright Reachに副社長として参画、入社後半年以内で、代理店ランキング全国No.1に育て上げる。不動産・保険を活用した、節税・節約・資産形成コンサルタントとして活動。MDRT基準COTホルダー




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