6つの視点から考える学資保険の前期全納のメリットとリスク




The following two tabs change content below.
青柳 雄太郎

青柳 雄太郎

ファンドマネージャー・AFP・宅地建物取引士
慶應義塾大学理工学部卒業後、大手グローバルコンサルティングファームで業務・ITコンサルティングに従事。 その後、不動産ファンドにてファンドマネージャー・社長室、外資系生命保険会社で経営企画部門を歴任。 2012年9月に株式会社BrightReachを設立し、代表取締役として現在に至る。
ビジネスウーマンと夫婦

子どもの教育資金を確保するために加入する学資保険は10歳未満の子どもがいる家庭の50%以上の方が入っています。

加入時には支払方法が数種類ありますが、それぞれのメリットとデメリットを紹介し、学資保険加入時の参考になるようにご紹介します。

6つの視点から考える学資保険の前期全納のメリットとリスク

1)そもそも学資保険とは?

【1】学資保険とは?

学資保険とは、子供の教育資金を確保するための保険です。基本的な保険内容は一般的な生命保険と同様ですが、契約時に決めた年齢に満期額資金として給付金を得られることが特徴でもあります。

【2】学資保険の加入率って実際どのくらい?

2013年のgooリサーチによれば、10歳未満の子どもがいる家庭の内、学資保険の加入率は57%と非常に高い割合を示しています。

【3】学資保険は何のために加入するもの?大切な目的とは?

学資保険の目的は子どもの教育資金を貯めることにあります。貯蓄型の学資保険では支払った保険料よりも受け取る保険料の方が多く、教育で必要な時にお金を受け取れます。

次に、保証型の学資保険では親や子どもに万が一のことがあった時に保険金を受け取れます。いずれも、子どもが成長するにあたっての教育資金を確保することが目的になります。

2)学資保険の4つの支払い方法を解説

学資保険にも通常の保険と同様いくつかの支払い方法があります。

【1】月払い

月払いとは毎月保険料を支払う方法です。

【2】半年払い

半年払いとは半年に一度半年分の保険料を支払う方法です。

【3】年払い

年払いとは1年に一回、1年分の保険料を支払う方法です。

【4】一括払い

一括払いとは保険料総額を一度に支払う方法です。

月払いのような期間が短い支払方法は保険料が安くなる一方で割引率も低くなります。一方で、一括払いのような期間が長い支払方法は保険料が高くなる一方で割引率も高くなります。ちなみに割引率が高いとは、毎月払いの時と比べて割安であるという意味です。

3)「一括払い」の2種類とは?

一度にすべての保険料を支払う一括払いには一時払いと前期前納払いの2種類があります。一見同じようなものですが性質は全く異なり、保険料の割引率は一時払いの方が高くなります。

【1】一時払い 

一時払いは全期間の保険料を保険会社が受け取るため、保険料の支払いは終了します。これは、イメージしやすい支払い方法化と思います。

【2】前期前納払い

一方、前期前納払いは全期間の保険料を保険会社が一旦預かり、毎年保険料を支払っていくものです。つまり、支払いじたいは一括で支払いますが、そのお金は保険会社で一旦預かってもらい、毎月その預かり金から保険料に充当していくという仕組みです。

ビジネスの会議

4)6つの視点から考える一時払い・前期前納払いのメリットとデメリット

このような一時払いと前期前納払いの2種類の支払い方法の違いを紹介していきます。

【1】生命保険料控除

生命保険料控除とは、一年間で支払った生命保険料によって所得税や住民税を抑える働きをもつ所得控除の一つです。要は、保険料を支払うことで税金が安くなるということです。

この生命保険料控除を受けるにあたって、一時払いでは支払った年の一度しか控除の対象となりませんが、前期前納払いでは毎年、その年の保険料に充当された金額が控除の対象となります。つまり、同じ金額を支払っても、前期前納払いであれば毎年生命保険料控除を適用できるので、メリットは大きくなります。

【2】解約時の優位性

生命保険では、契約期間中に解約した際にそれまで支払った保険料を返戻され、これを解約返戻金といいます。この解約返戻金は契約開始から期間が浅い間は返戻率が低く、徐々に上がることが多いです。

解約返戻率100%であれば、支払った保険料と同額が返戻されるという意味で、50%であれば、支払った保険料の50%が返戻されるということです。また、解約返戻率は多くの場合は100%を下回ってしまうので、契約途中で解約すると損してしまう可能性が高いです。

一時払いでは支払った金額すべてが解約返戻金として返戻されますが、前期前納払いでは保険料として充当されていない部分はそのまま返還され、保険料として充当された部分のみ解約返戻金として返戻されます。つまり、途中で解約するのであれば、前期前納払いの方が戻ってくるお金は多くなります。

【3】払込免除特約

払込免除特約については、一時払いではすでに支払いが済んでいるのでこの特約は適用されませんが、前期前納払いでは支払いが残っている保険料はこの特約が適用されます。

払込免除特約とは万一の状態になった場合に、それ以降保険料の支払いを免除されるが保険内容は継続されるという特約のことです。つまり、契約期間中にもしものことがあった時に特例のメリットを得られるのは前期前納払いのみであるということです。

【4】運用率

運用率とは、支払った総額と満期に受け取る額の利率のことです。つまり、運用益が高いほどもうけが高くなります。一時払いの方が割引き率が高いため運用率が高く、前期前納払いの方が割引き率が低いため運用率も低くなります。

【5】返戻率

一時払いでは支払った金額すべてが解約返戻金として返戻されますが、前期前納払いでは保険料として充当されていない部分はそのまま返還され、保険料として充当された部分のみ解約返戻金として返戻されますので、同じ返戻率(返戻率100%以下)であれば、前金前納払いの方がメリットがあります。

【6】割引き率

割引き率とは、月払いの方法で全期間支払った場合と比べどのくらい割り安になるかという利率です。一時払いの方が割引き率が高く、前期前納払いの方が割引き率が低くなります。つまり、一時払いの方が支払う額が安くなるのでメリットは大きくなります。

5)結論!一括払いはどちらの支払い方法がオススメ?

一括払いの2種類の支払い方法にはどちらも一長一短があり、どちらの方がよいかは言い切れない部分もあります。

前期前納払いのメリットを再度まとめておくと、解約返戻率が高く、払込免除特約も適用できるため、かなり融通の利いた制度であるという点があります。一方で、デメリットは、割引率が下がり運用率が下がるという点があります。

【1】前期前納の支払いがオススメなケース

前期前納払いがオススメなケースは、途中で解約する可能性がある方など融通を利かせたいケースや毎年の所得が高く、税金を少しでも抑えたいケースです。

【2】一時払いがオススメなケース

一時払いがオススメなケースは、途中で解約する予定もなく、できるだけ運用率を上げたいケースにオススメです。

まとめ

1)教育資金の確保に学資保険は有効

2)支払方法は1種類ではなく選択できる

3)一括払いには一時払いと前期前納払いの2種類がある

4)前期前納払いの方が融通が利きやすい支払い方法である

5)支払い方法によってメリットデメリットがあるので資力や家庭事情を加味しながら選択するべき

The following two tabs change content below.
青柳 雄太郎

青柳 雄太郎

ファンドマネージャー・AFP・宅地建物取引士
慶應義塾大学理工学部卒業後、大手グローバルコンサルティングファームで業務・ITコンサルティングに従事。 その後、不動産ファンドにてファンドマネージャー・社長室、外資系生命保険会社で経営企画部門を歴任。 2012年9月に株式会社BrightReachを設立し、代表取締役として現在に至る。




無料相談実施中!

【費用】無料

【内容】当メディアの記事をお読み頂いても問題が解決しない場合には、専門家にご相談頂いた方がよい可能性があります。

お金を「稼ぐ」「貯める」「増やす」「守る」「遺す」の5つのステージから考える弊社独自のノウハウは、現在まで【1000名】を超える方々から支持されています。

小さな疑問から、まずはお気軽に「株式会社ブライトリーチ」までお問い合わせください